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問題行動

犬の問題行動の本質をよく理解しましょう!
いざ子犬を飼い始めてみたら、思うようになついてくれなかったり、問題行動を起こしてしまう。。。
子犬といってもそれぞれに個性の違う生き物なので、時にはそういうこともあります(ほとんどのケースはよい子に育ってくれますが)。
犬の問題行動とその対策を知ることで、正しいしつけを行ない、飼い主さんとの理想的な関係を築いていきましょう。

犬の問題行動とは?

子犬を飼う前に正しい知識を身につけ、しっかりとしつけをすることによって問題行動を起こす確率をグッと減らすことができます。
※避妊・去勢手術も効果的だといわれています
飼う前に飼い主さんがしっかりとした知識を身につけておけば問題行動を未然に防ぐことが可能です。

犬の問題行動の例には次のようなものがあります。

■噛みつく(攻撃行動)
■吠える
■アルファ症候群(権勢症候群)
■分離不安
■排泄のそそう
■異物を食べる

犬の問題行動の解決するためには、犬という生態系を十分に理解することが大切です。
人間にとっては問題行動に見えることも、犬にとっては何の問題もない、きわめて普通の行動であることが多いのです。
飼い主は、原因を追及せずに「とにかくうちの子は、他の子たちと比べて、どこかおかしい。どうすれば治るだろう。」と、
方法論ばかりを考えてしまいがちです。まずは「なぜこの子が問題行動をとるのか」をよく考え、原因を突き止めましょう。
その問題に対し、ひとつずつ対処していくことが大切です。できることを一歩一歩積み重ねていくことで、問題行動は必ず解決できます。

噛みつく(攻撃行動)
初期段階でしっかりと対策をすることが重要

「うなる・咬みつく」などの攻撃行動は犬にとっては本能的な行動です。
しかし、人やほかの犬に危害を与える危険性が高いので、人間社会で一緒に暮らしていくためには、対策が必要です。

甘がみを許さない

子犬の甘がみは見過ごさずに、少しでもきつく咬んだら、「痛い!」ときっぱり言って手を引っ込め、人の手は咬んではいけないことをしっかり教えます。
また、手や足にじゃれつかせる遊びは、「咬んでもいい」と教えていることと同様になるので避けましょう。
甘がみを許していると、成犬になってからも咬みぐせが残ることがあります。成犬に咬まれたら大ケガにつながることもありますので、気をつけてください。

人が優位であることを教える

人に対して、うなったり咬もうとするのは、自分のほうが順位が上だと認識しているために起こります。
そのため、気に入らないことをされると威嚇して自分が上だと意思表示をします。
その場合、人が叱れば自分のほうが上だと主張するために、ますます激しく攻撃するようになります。
このようなときは、犬よりも人のほうが順位が上ということを教え、主従関係を再認識させる必要があります。
アイコンタクトで飼い主に注目を引く、「スワレ」「マテ」「フセ」などの服従訓練をもう一度行う、
愛犬の催促には応じないなど、日常生活の中から少しずつ修復していきます。

飼い主がしっかりコントロールできるようにする

飼い主がそばにいるにもかかわらず、他の人に攻撃するときには、自分自身の権利を主張し、自ら身を守ろうとしています。
リーダーであるはずの飼い主を信頼せずに、自分の身だけでなく、飼い主のことも守っているつもりになっていることもあります。
また、臆病な性格の犬は恐怖心から噛みつくこともあります。
その場合は、飼い主という心強いリーダーがそばにいてあげることで、愛犬を落ち着かせます。
どんなときでも、飼い主がしっかり愛犬をコントロールできるよう、服従訓練をもう一度行い、主従関係を再確認させましょう。

吠える
吠えるのは本能、100%やめさせるのは不可能

「吠える」ことは犬の本能であり、犬にとってはごく普通の行動です。犬が吠えるのには必ず何らかの理由があるのです。
犬の吠え声には、警告、警戒、挨拶、遊び、防衛、要求、不安などのいろいろな気持ちが表れています。
当たり前ですが犬を100%吠えないようにすることはできません。とはいえ、ムダ吠えを減らす工夫はできます。

吠えている理由を探る

犬が吠えているときに、飼い主が大きな声で叱ることは、実は効果はありません。
むしろ、逆に犬は応援されていると勘違いして、ますます吠えてしまいます。
ムダ吠えの対策は、吠えている理由を探り、原因にあった方法でやめさせることが必要です。

飼い主への要求のための吠え 「吠える」ことは犬の本能であり、犬にとってはごく普通の行動です。犬が吠えるのには必ず何らかの理由があるのです。犬の吠え声には、警告、警戒、挨拶、遊び、防衛、要求、不安などのいろいろな気持ちが表れています。犬を100%吠えないようにすることはできません。とはいえ、ムダ吠えを減らす工夫はできます。
インターフォンが鳴った時の吠え インターフォンが鳴ったら、吠え始める前にすぐにごほうびを与え、「インターフォンが鳴るとよいことがある」と関連づけさせます。食べ物が大好きな犬であれば、非常に効果的です。ただし、吠え終わった後ではごほうびをあげても効果はありません。
ヒマつぶし時の吠え オモチャを与えたり、一緒に遊ぶ時間を増やしたりして、欲求不満を解消させます。
来客者への吠え あらかじめハウスに入れておくことで、犬にとっても安全な場所を確保してあげます。
同時におやつやおもちゃを入れ、居心地のいい環境にしてあげましょう。
その他、いろいろな理由での吠え 犬が吠えそうになったときに、犬に気づかれないように小銭の入った空き缶を床に落とすなど、大きな音を立てて驚かせて中断させます。また、吠えるたびに繰り返し、吠えると嫌なことが起こると学習させます。ただし、恐怖心が強くて臆病な犬には、この方法は注意が必要です。
アルファ症候群(権勢症候群)
家族で一番エライと犬が勘違いして起こる問題行動

犬はリーダーが頼りにならないと感じると、自分がリーダーになろうとします。
飼い主よりも自分のほうがエライと勘違いしている犬は、
「散歩のときにリードを引っ張る」、「飼い主に名前を呼ばれても来ない」、
「吠えてものを要求したり催促したりする」、「体に触らせない」、「飼い主にうなったり咬みついたりする」などの行動が見られます。
犬が自分がリーダーだと思うことで起こる問題行動を「アルファ症候群」と呼びます。犬の問題行動の多くは、アルファ症候群が原因だと言われています。

問題犬にしないために、飼い主がリーダーになる

犬は群れで暮らす動物であり、ペットの犬にとっての群れは家族です。群れには仲間を統率するリーダーの存在があり、犬はリーダーの指示に従って行動します。
逆に自分がリーダーであると判断した場合、自分より順位が下の飼い主が言うことを聞くのが当たり前、自分は指示に従う必要はないと考えます。
この結果が、人から見ると問題行動ばかり起こす「問題犬」となるのです。
しかし、人間にとっては「わがまま」「問題」だと思われる行動も、犬にとってはきちんとした理由に基づいた当然の行動です。
「問題犬」と言われても、それは犬自身が悪いのではなく、リーダーになれなかった飼い主の責任です。
愛犬を「問題犬」にしないためには、飼い主が犬の習性や犬種の特性を正しく理解し、犬から信頼されるリーダーになることが大切です。

分離不安
ひとりで留守番のできない犬

母犬やきょうだい犬たちとずっと一緒に過ごしていた子犬は、 ひとりになることに慣れていないため、留守番中に心細くなり“仲間”を求めてキュンキュン鳴くことも少なくありませんが、
たいていの犬は成長するに従って、不安を抱えて我慢しながらもひとりで留守番できるようになります。しかし、成犬になっても飼い主とひとときも離れることができずいつも一緒にいたがる犬もいます。
飼い主の姿が見えないといつまでも鳴き続けたり、家具をかじったり、ゴミ箱をひっくり返したり、そそうをしたりなど、問題行動を起こすこともあります。
また、不安から足がただれるまで舐め続けて皮膚炎を起こしてしまうこともあります。
このように、飼い主と少しでも離れると、激しい不安を感じてしまうことを「分離不安」と呼びます。
分離不安の原因は、もともとの性格や、生後早い時期に親きょうだいから離された経験や、飼い主と毎日1対1で密着した生活を送っていたりすることが考えられます。

強い「分離不安」を克服する

不安傾向が強い犬の問題を解決するには、次のような方法を取り入れて、時間をかけてじっくり取り組む必要があります。

室内やドアの前で「待て」 室内で飼い主の後を追おうとしたときは、オスワリ、マテをして制止させ、その後、ヨシと言って、後追いを許可するようにします。 また、室内のドアを利用して、いったん廊下に出てすぐ戻ってきたり、玄関のドアで外に出て戻ってきたりを繰り返します。
「不安」の関連づけをはずす 飼い主が外出前にお化粧や着替えをしたり、外出用のバッグを持ったりすると、置いてきぼりにされる不安から大騒ぎすることがあります。この場合、化粧や着替えをしても外出しなかったり、外出用のバッグを持っても室内に留まったり、「化粧・着替え・外出用バッグ=置いてきぼりの不安」という、関連づけをはずすようにします。
外出前に声をかけない 外出前にはつい、「おりこうに待っててね」などと声をかけてしまいがちですが、これも犬に不安を与えます。外出前に声をかけたり、ギュッと抱きしめたりなど、特別な行動はせず、さりげなく外出するよう心がけてください。
帰宅後もしばらくは無視 帰宅後、犬が玄関先まで出迎えて吠えたり、飛びついたりして大歓迎してくれる姿はうれしいものです。しかし、ここで声をかけると、犬はますます興奮して大騒ぎしてしまいます。帰宅後は犬を無視して部屋に入り、着替えなどを先に済ませて犬が落ち着いた頃に、たっぷりと声をかけるようにしましょう。
排泄のそそう
まずはトイレトレーニング!はじめが肝心!

室内のトイレの場所を覚えさせるには、子犬が家にやってきた最初の数日が肝心です。
子犬が落ち着けるようにケージや段ボールを用意し、初日はその中に子犬を入れて、最初のオシッコをしてから部屋に入れるようにしましょう。
その際、ケージの中に事前にその子犬のニオイをつけたトイレシーツなどを入れておけば、自分のトイレの場所が確認しやすくなります。
最低でも1週間は、一度も間違えずに自分のトイレでオシッコやウンチができるようになるまで気を抜かず、しっかり世話をしてあげてください。

今までできていたトイレの排泄、突然そそうをするようになった

突然、成犬がトイレ以外の場所で排泄をするようになったら、まずは何かきっかけがなかったか、よく考えてみましょう。

トイレを移動したら、そそうするようになった 部屋の模様替えなど、急にトイレの場所が変わった場合、混乱して以前トイレがあった場所で排泄してしまうことがあります。トイレの場所を変えるときは、いきなり動かさないで少しずつ移動することが理想です。
飼い主への服従による排泄 飼い主への服従の意志を表すための排尿の場合、叱ってしまうと、愛犬は服従のサインをもっと示そうと、さらにオシッコをしてしまうこともあります。そんなときは、愛犬と目を合わさずに無視をすると、過度な服従心もやわらいでいきます。
喜びの「うれション」、驚きのあまり出てしまう「びびりション」 かわいがってもらったのがうれしくて、興奮のあまりおもらししてしまう「うれション」や急な物音などに驚いて出てしまう「びびりション」というケースもあります。「うれション」は習慣化すると飼い主がそばに来ただけでもうれしくておもらししてしまうこともありますので、その場合、愛犬が近寄ってきてもしばらくは無視して興奮させないようにし、落ち着いてから穏やかに接するように心がけましょう。
なわばりを主張するためのマーキング 自分のなわばりを主張するために、オシッコをかけてマーキングをすることもあります。多頭飼育の場合のマーキングは、犬同士の順位が落ち着けば治まります。しかし、なかには新しい家具が入ったり、来客があったときなど、普段と違う状況におかれたときや、よその家に遊びに行ったときなどに、尿マーキングをすることがあります。尿マーキングはなわばり意識が強く、自分が上位だと思っている犬でよく見られますので、解決策としては、オスワリ、マテ、フセなどの服従訓練をもう一度しっかり行い、飼い主との主従関係をもう一度愛犬にしっかり認識させることが大切です。
健康状態もしっかりチェック トイレの失敗は、病気が原因のことも考えられます。トイレの失敗を叱られると、オシッコを我慢してしまい、膀胱炎になって部屋のあちこちでもらしてしまうケースや、泌尿器系の病気が原因で、トイレで排泄をしたときに痛みを感じたことで不快感を抱き、トイレを使わなくなるケースもあります。おかしいと思ったら、動物病院で相談してみましょう。
異物を食べる
食べ物以外のものを食べる - 「異嗜(いし)」

ビニール、紙、布、ペットシーツ、石、土、観葉植物など、犬が食べ物以外のものを好んで食べてしまうことはよくあります。
これは、「異嗜(いし)」、「異食(いしょく)」と呼ばれる異常行動の一つです。
なぜそのような行動をするのか、原因はわかっていませんが、内部寄生虫、消化酵素の不足、食事量の不足、ストレス、退屈しのぎなどが考えられています。
異嗜を放っておくと、異物が消化しないで胃や腸に詰まってしまい、手術が必要になる等大きな事故につながることもあります。
また、観葉植物の中には食べると中毒を起こすものもあり、愛犬の命を脅かす事態にもなりかねないので、異嗜は異常行動としてきちんと対処する必要があります。

異物を愛犬から遠ざける

愛犬の異嗜をやめさせるためには、犬の手や口が届くところに食べてしまいそうなものを置かないことが大原則です。
また、食べてしまう物が限定されているときは、対象物にタバスコやしつけ用の苦みスプレーなど、犬が嫌がる味やニオイのするものを塗り、お仕置きする方法もあります。

ウンチを食べる − 「食糞」

自分や他の犬などのウンチを食べてしまう行動は、人間では考えられませんが犬ではわりと頻繁に見られます。
特に子犬でよく起こり、成長するうちに治まる場合がほとんどですが、まれに成犬になってから突然始まることもあります。
食糞を発見した際、飼い主は過剰に反応しがちですが、愛犬としては注目されたことがうれしくて行動がエスカレートすることもあるので飼い主は冷静に対処することが肝心です。
飼い主の気を引くためにやっている場合は、注目されないとわかれば、次第に行動が改善されます。
異嗜も食糞も健康面の問題から発生している場合もあるので、改善されない場合は動物病院で健康診断や診察を受けましょう。

まとめ(問題行動の原因と予防について)
問題行動の原因について

「人が犬という生態系を十分に理解していない」 から、犬は問題行動を起こすのです。
一緒に生活していく上で、相手(犬)を知るという一番重要なことが欠けているから起ることなのです。
飼育者である人間の理解不足から始まっているのですから、しつけができないならプロに依頼ししつけしてもらうか、それが難しいなら飼うべきではありません。
犬を飼う前にしつけをきちんとできるか否かをしっかり検討してください。しつけがなされなければ家族も犬も不幸な結果になってしまいます。

予防するには

また、問題行動を予防するには「不妊手術」もお勧めしています。

まとめ(愛犬は常にリーダーを見ている)

犬はリーダーを理解し信頼すれば、犬の生態として基本的な行動はリーダーに従うことになります。
信頼できるリーダーを見つけられない犬は、自分が安心して生活するために様々な行動を取り始めます。
これが人間には問題行動と受け取られますが 多くの場合、人間が信頼し得るリーダーであることを犬に示さないか
気付かぬうちに犬をリーダーとして扱ってしまい誤解を与えてしまっているからなのです。

良いリーダーになるために

愛犬の身体を何度もなでてあげることは、コミニケーションの始まりであり、 飼い主に身を任せる状態がリーダーと認めさせることでもあります。
また同時に、やって良いこと、ダメなことを家族統一の言動で繰り返し教えて行きましょう。
その時の姿勢は、「飼い主に注目させ、決して犬のいいなりにならないこと」です。飼い主の毅然とした態度がしつけの始まりです。
まず、犬の注意を引き付けることから始まります。名前を呼んでみて眼があったら、何か良いことがあるだろうと犬が考えるようになります。
犬があまえて、なでたり、抱っこして欲しいと要求してきたら、まず「お手」「お座り」「待て」「伏せ」など簡単な号令に従わせてから要求に答えてましょう。
こういった飼い主の行動で犬は主従関係を覚えることになります。

遊びをコントロールする

飼い主である人間は、犬に遊びのルールをはっきりと示す必要があります。
犬が遊ぼうと誘った時はまず簡単な号令を出し、それに従ったご褒美として遊びを開始し、終わりも犬が疲れたからでなく飼い主のペースで終わりを決めます。
始めと終わりのケジメ(合図)を明確にすることが肝心です。

マーキング行動をやめさせる

これは特にオス犬にあるものであり、去勢手術でかなり効果を発揮します。
この問題行動を許していると、ますますテリトリーを守るような方向に増長して行くようになり、散歩途中にアッチコッチに排尿をすることになります。
これもリーダーがさせない合図を出し教えることです。また、リードをゆったりたるました状態でリーダーのペースで歩くように教えてあげてください。

食事は人間優先、ダラダラは禁物

1日に2回程度(子犬は3回から4回)の食事ですが、もちろん人間の食べているものを与えてはなりません。
味の濃い食べ物を覚えたらドッグフードを食べなくなってしまいます。これでは間違いなく寿命を縮めます。
まず人間が食べ、その後に愛犬に与えます。 15分~30分程度で残っていても食器は片付けます。
足りないとおねだりしても決して負けてはダメです。食事の場所により難しい場合は、物理的に近付けない状態にすることです。